朝日新聞のクラッキングの内容はあまり詳しく伝わらなかった。早めの対応が事実を伏せた。朝日の口も重かった。そこで,その内情を詳しく伝えてくれたのは,第一の被害者,毎日新聞だった。ネットに関する情報にはたぶん一番の自負を持っているのだろう毎日だけに,当然だと思っているのかも(でもちょっと反論と被害者意識も先に立っているが…)。
20日に起きたasahi.comのクラッキング(本稿[1999.06.20]マスコミ狙い? 連続週末クラッキング参照)を毎日新聞のインターネット事件を追うが取り上げた。それによってわかったのは以下の点。
・ページが書き換えられたのは20日0:06am〜0:16amの間。実質10分ほどの被害。
・書き換えられたページのjGgMというメッセージは毎日の場合は画像だったが,朝日のはテキストでの表記だった。
・毎日の場合はログが消されていたが,朝日の場合は一部ログが残されている。
2点目に関しては,毎日新聞に置かれた画像がとてもファイルサイズの大きいものだったため朝日ではそれを避けたのか。それにも,毎日のに真似た犯人によるものなのか。毎日のは足跡をすべて消すなど用意周到などに対し,朝日のは足跡が残っているようで…。怪しいですね。同一犯じゃないかもしれないですね。すでに毎日の方は刑事告発をしているようで,さてメリッサ犯人を逮捕したFBIのように日本の警視庁が立ち回れるかどうかも注目されます。
そんなことより(ってひどい言い方ですが),いちばん面白いのは毎日の以下の文。「朝日新聞社によると,ホームページが書き換えられたのは午前零時6分。未明に襲われた毎日と違って,まだ新聞編集中で多くの社員が勤務していたことが幸いした」。朝日の被害報告に「毎日新聞社のホームページに同じような画面が現れて4時間半にわたりホームページが見られなくなる」って書かれたのに対する反論かな? なんか子供の喧嘩みたいだね。
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